俳優沼に棲息している頃、一味徒党を組んで平和に暮らしていました。
同じ沼と言えど色々は派閥があったからです。
人見知りで臆病、でも好奇心旺盛なさといもはある一人のオタクと出会いました。
彼女は温厚な性質ながら凶暴なまでの推しへの愛を振り回し、
誰も居ない沼の奥地で雄叫びを上げるようなオタク。
さといもはその初めて見る人種に胸のときめきが抑えきれませんでした…。
飲み会をするくらいの仲になると、今の推しへの愚痴、過去の推しへの愚痴、今の推しへの愛、そして愚痴で一晩中飲み明かすのはざら。
スーパーでカートの上下に酒とつまみを溢れかえるほどに詰め込み、オタクの家で宅飲み。
すっぴん、ちょんまげ、だるだるの部屋着で推しの円盤を流しながら、一晩でどれだけの量の酒を飲んだかもう記憶にありません。
飲んではトイレ、飲んではトイレで膀胱が常にパンパンな状態でした。
いっそパンツ脱いで飲んだ方がトイレ楽なんじゃね?というレベル。
ただひたすらにゲラゲラ笑い合っていた思い出。
化け物に近いものがあったんだろうな…。
彼女とは互いに沼を移り住んでからも年に何度か交流はしていますが、こんな交流が出来るオタクはもう知り合えないんだろうなぁとしみじみ思います。
推しが繋いでくれた縁だよなぁ…と、今はもう遠くに行ってしまった推しに僅かばかりの感謝をしつつ、お前がマジでしっかりしてくれてたらまだ推してたんだよなぁ…と未だに愚痴が止まりません。
割と推しへの愚痴を言える相手って出来ないので、
今同じテンションで推しへの愚痴が言える相手を大事にしてくださいね。
と、どこから目線か分からないクソアドバイスでした。
死ぬまでにまた飲み会したいです。